増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
免疫学的検査
免疫グロブリンその他
パイログロブリン
大谷 英樹
1
1北里大学医学部臨床病理
pp.510-511
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909920
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パイログロブリン(pyroglobulin)とは,血清を56〜60℃に加温すると白濁凝固,あるいはゲル化する病的免疫グロブリンのことである.この蛋白はBence Jones蛋白とは異なり,100℃の加熱により再溶解せず,また冷却しても再溶解しない非可逆的な性質を示す.本邦では現在までに30例以下の報告にすぎず,非常に稀な現象である.
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