Letter from Abroad 海外で活躍する日本の検査技師
パラグアイの臨床検査技師たち—パラグアイからの手紙(3) パラグアイ5
三澤 成毅
1
1順天堂大学付属病院中央検査室
pp.66-67
発行日 1987年1月1日
Published Date 1987/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203975
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■パラグアイの朝
パラグアイの朝は早い.〈市民の足〉としてこのアスンシオン市内を縦横無尽に走り回っているバス*1)は,まだ夜も覚めやらぬ午前4時ごろから動き出す.
市の中心から少し離れるように建てられた厚生省中央研究所(LACIMET)に検査を受けにやってくる患者は,早い人でだいたい6時半ごろで,採血,その他検体の受付けは7時から行われている.検査業務が始まるのはそれより1時間後の8時で,このころには臨床検査技師をはじめ他の職員が出勤する.就業時間は12時までの4時間である.午後は緊急検査および一部の検査業務のみが行われている.
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