Letter from Abroad 海外で活躍する日本の検査技師
臨床検査の実状と陽気な人びと—パラグアイからの手紙(4) パラグアイ6
三澤 成毅
1
1順天堂大学付属病院中央検査室
pp.380-381
発行日 1987年4月1日
Published Date 1987/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204054
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■Centro de Saludの視察
今日はかねてから予定されていたアスンシオン市近郊の診療所の視察である.私の勤務する厚生省中央研究所(LACIMET)では,外来の患者や付属する熱帯病病院内の入院患者の検体検査のほかに,各地域診療所の検体も定期的に収集して検査を行っている.これら診療所はCentro de Salud注1)と呼ばれ,パラグアイ国全土に広く設置されており,この国の人々と密接に関連している厚生省の施設である.日本でいう保健所といった施設と考えていただくと理解できるかと思う.
Centro de Saludはそのほとんどが大通りに面していない場合が多く,中には,ひとたび雨が降ると連絡がとれない場所もあるという.
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