Letter from Abroad 海外で活躍する日本の検査技師
暑さとコンマンディオカ—パラグアイからの手紙(2)—パラグアイ4
三澤 成毅
1
1順天堂大学付属病院中央臨床検査室
pp.1114-1115
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203852
- 有料閲覧
- 文献概要
■人なつっこく,親切なパラグアイ人
¡Hola,Buenos dias!¿Cómo está? 朝,出勤すると,きまってこんな声が研究所(LACIMET)*1のあちこちから聞こえてくる.意味は「やあ,おはよう!元気かい?」で,もちろんスペイン語である.これとは別に,¡Hola!¿ Qué tal?と言うこともあり,むしろこの方がよく聞かれるように思う.ほとんど同じ意味であるが,後者の方がぐっと親近感のわく表現である.
今,私のオフィスのドアが開いてK君が入ってきた.パラグアイ人のK君は私が勤める研究所の職員であり,私たちといっしょに臨床検査を行ういわば検査技師である.実をいうと日本の検査技師とは多少事情が違う.その彼が私の顔を見るなり,¡Hola Misawa!¿Cómo anda?と言う.これもよく使われる.そこで私は,Bien,Graciasと答える.英語で言うと"Fine,Thank you"に当たる.実にいろんな言い方があるものである.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.