けんさアラカルト
捨てがたい本
浜野 享吾
1
1(株)細菌化学研究所検査課
pp.826
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203778
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何とはなしに手に入れたものの中から,捨てがたいものの一つに本が数えられる.人によっては,骨董品から切手にいたる蒐集品があろうし,ジョークの上手な人などは「うちの古女房」なんて気どる人もあろう.
およそ本というもの,たまるとスペースはとるし,読んでしまってから,ハイ,ポイッと捨ててしまいたいものだが,週刊誌紙やマンマ(おっぱい)プリプリ雑誌以外はなかなか捨てがたいものである.それでも1年に1回くらいは整理して捨ててしまう.情報社会が発達した昨今は,捨てる量が倍増してくる.そんな中にあって,黄ばんだ表紙の薄っぺらな本なのに捨てがたいものがある.私の場合,次のものがある.ほとんどの検査屋さんなら手にしていると思われるが,
●モダンメディア(栄研化学,第三種郵便物認可昭和32年1 月18日)
●メディヤ・サークル(日水製薬,第三種郵便物認可昭和36 年9月8日)
がある.『モダンメディア』は,昭和35年から,『メディヤ・サークル』は,昭和36年から現在まで,それぞれ年度別に整理をして,両誌とも300冊を優に越えている.
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