りんりんダイヤル
CK活性が高値のときのCKアイソザイムの表示方法
松崎 廣子
1
1東京警察病院中検第一部
pp.827
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203779
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問 セルロース・アセテート膜を用いる電気泳動法でCKアイソザイムの分析を行っていますが,CK活性が高値の場合,MM分画が基質不足にならないように塗布量を少なくするとMBやBBが検出できなくなり,見かけ上MM%となってしまいます.適正な表示方法をお教えください.(埼玉M子)
答 種々の酵素のアイソザイム分析に電気泳動法が広く用いられていますが,これは,HunterとMerkertが1957年にデンプンゲルを支持媒質としたZone電気泳動法を応用したザイモグラム法を開発して以来のことです.このザイモグラム法は多数のアイソザイムを同時にスクリーニングするのに有効的です.したがって電気泳動法によるアイソザイム分析は,全体のアイソザイムの量比を判定するのに効果があるわけです.
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