わたしの分娩体験記
忘れがたい産褥期の体験
首藤 まり子
pp.367
発行日 1974年7月25日
Published Date 1974/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204725
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私は,腎炎の既往があるので,特に注意をはらっていたのだが,妊娠8か月頃から浮腫,蛋白尿,高血圧と中毒症の症状がそろってしまい,服薬治療を受けながら出産を待った。分娩そのものについては,無痛分娩のクラスを受講し,心構えができていたので,それほど不安はなかったが,さて,困ったのは産後である。
赤ん坊が骨盤位(不全足位)だったため,会陰両側切開で7針縫合……,歩行,お手洗,授乳と,何をするにも灼熱様の痛みが身にこたえた。
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