形態学的検査と技術 血液と病理
病理
【12】胎盤・生殖器系の検査法
[C]癌胎児蛋白(AFP,CEA,BFP)
秦 順一
1
1国立小児病院小児医療研究センター病理病態研究部
pp.626-630
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203717
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ここに挙げるα-フェトロプロテイン(α-fetoprotein;AFP)癌胎児抗原(carcinoembryonic antigens:CEA),塩基性胎児蛋白(basic fetoprotein:BFP)は一括して癌胎児蛋白と総称されているもので,腫瘍マーカーとして最も代表的なものである.また臓器に特異的なものもあるので,免疫染色による悪性腫瘍の原発部位の診断に特に有用である.したがって,これらに対する免疫組織化学的所見を評価する場合には,抗原ならびに抗体の性格をよく理解して行うことが極めて重要である.
このような点にかんがみ,本項では抗原の性格などを含めて概説したい.
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