臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
XIII.細胞診
184.泌尿器系の細胞診
森 三樹雄
1
Mikio Mori
1
1獨協医科大学越谷病院・臨床病理学
pp.2552-2553
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219505
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尿は容易に採取でき,細胞診の検査も簡単であるので,臨床医が十分利用すればその価値はきわめて高い.腎・尿路系の悪性腫瘍が考えられる場合には尿剥離細胞診は当然行うが,血尿を訴える患者や膀胱壁への癌浸潤の疑いがある場合にも施行すべきである.
細胞診の発達によりサイトスクリーナーや細胞診の専門医が増え,泌尿器を含む各科の細胞診断技術は格段に進歩し,欧米並みの水準に達した.特に穿刺吸引細胞診が近年盛んになり,泌尿器系の細胞診についてもCTスキャンや超音波ガイド下に簡単に実施でき,腎や前立腺の悪性腫瘍を迅速に診断できるようになった.
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