職業病の知識
泌尿器科分野における職業性発癌(とくに膀胱腫瘍)—社会医学的考察をふまえて
三谷 玄悟
1
,
横川 正之
1
,
山田 喬
2
1東医歯大泌尿器科
2獨協医大第1病理
pp.2182-2186
発行日 1979年11月10日
Published Date 1979/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216307
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はじめに
泌尿器科分野における職業病として,まず注目されるのが職業性膀胱癌である.職業性発癌は他の非腫瘍性職業性疾患と事情が違って一度発症すれば生命をおびやかしかねないものであるだけに,医学的に,社会学的に従業員の健康管理は慎重に行われねばならない.
本稿では泌尿器科の職業病の代表格ともいえる尿路発癌,なかんずく職業性膀胱癌に焦点をしぼって,その歴史的背景,社会医学的意義をもふまえて記すことにする.
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