測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
細菌の栄養原・2—炭水化物の代謝と炭水化物反応
坂崎 利一
1
1国立予防衛生研究所細菌第一部
pp.811-814
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201196
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1.多糖質の分解
炭水化物は炭素原およびエネルギー原として利用される.細菌の利用する炭水化物にはカンテン,セルローズのような高分子の多糖質から,ブドウ糖,果糖のような単糖まで,いろいろの範囲のものがあるが,分子の大きい炭水化物は菌の細胞膜を通過できないから,菌がそれを栄養として利用するためには,まず酵素によって細胞膜を通過できる大きさの分子(ふつうは単糖)にまで加水分解しなければならない.
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