マスターしよう基本操作
電顕標本の作り方・2—薄切から鏡検まで
鈴木 克哉
1
1日本医大中央電顕室
pp.613-616
発行日 1976年8月1日
Published Date 1976/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201135
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
包埋された組織片は非常に小さく,いきなり超薄切切片を作っても,目的とする視野が得られるとは限らない.通常は薄切の前に0.5〜1.0μの準超薄切切片(semithin section)を作製し,メチレン青などで染色を施し,光顕的にオリエンテーションをつける.超ミクロトームには現在,外国製,国産の各種があり,大別して機械送り,熱膨張送りに分けられる.
超ミクロトーム刀にはガラス及びダイヤモンドナイフがあり,簡単に入手できるガラスが多用されている.ダイヤモンドナイフは高価ではあるが,大事に取り扱えば数年使用でき,しかもガラスナイフに比較して簡単に良い切片を得られるので便利である.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.