Senior Course 病理
病理組織標本(2)—包埋から薄切まで
松岡 規男
1
1神奈川県立成人病センター病理
pp.1167
発行日 1972年10月15日
Published Date 1972/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907798
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脱灰:骨質の少ない骨腫瘍,血液疾愚の骨髄,腫瘍の骨髄転移巣などの脱灰には,トリクロール醋酸を,骨質の多いものでは電気脱灰法を,用いると染色性の障害が少ない.
包埋:現在化学自動分析機械が注目をあびているが,自動化の中では組織の自動包埋装置が早くから完成し,また実用に非常に役だっている.手作業で行なえば5-7日を要する作業が16-18時間で処理されるものであり,検体の多い,少ないとは関係なく,日常の外科材料病理組織検査に自動包埋装置を取り入れ,検体処理を迅速に行なうべきである.
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