マスターしよう基本操作
写真による手術材料切り出しの記録
高木 スミ子
1
1東京都精神医学総合研究所神経病理
pp.127-130
発行日 1976年2月1日
Published Date 1976/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200992
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病理検査のための切り出し図は,病理医(鏡検者)のスケッチによって残されるのが普通である.当然のことながら,病変部の微細な構造まで記録するのは困難である.最近,便利な臓器複写機も市販されているが,高価でどこの施設にもというわけにはゆかない.
簡単な写真技術をマスターすることによって,固定前病変部のカラー写真と,実物大写真(モノクロームでよい)に忠実に書き込んだ切り出し図が作られると,顕微鏡的所見と同時に,肉眼的所見が対比でき,病理診断もより精度の高いものが得られる.
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