技術講座 病理
病理材料の切り出し・包埋における注意点と工夫
平田 勝啓
1
1京都大学医学部附属病院病理診断科
pp.408-416
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207961
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Point
●肉眼診断がかかわる切り出しは医師が担当することが多いが,切り出しを補助する臨床検査技師も周辺知識・技術の習得に努めなければならない.
●包埋は適切な部分を標本にするうえで極めて重要なステップで,また検体紛失や取り違えの発生しやすい工程でもある.不適切な包埋は,薄切後に復元不能となる可能性にも留意して慎重に行う.
●均一で美麗な病理標本は診断の効率化,エラー防止に役立つ.一定品質の病理標本が作製できるよう,施設内でルールを定めておくことが望ましい.
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