疾患と検査値の推移
前立腺癌とPSA値の推移
伊藤 一人
1
1群馬大学医学部附属病院泌尿器科
pp.862-868
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104385
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Point
●わが国の2010年の前立腺癌罹患率は第4位で,2012年には年間約1万1千人が前立腺癌死しており,将来も増加すると予測されている.
●PSA検診によって前立腺癌死亡率が低下することが証明され,住民検診では50歳以上,人間ドックでは40歳以上が受診対象となる.
●PSA基準上限は4.0ng/mL,あるいは年齢階層別の設定(64歳以下:3.0ng/mL,65~69歳:3.5ng/mL,70歳以上:4.0ng/mL)が推奨され,PSA値に応じて癌の可能性は高くなる.
●PSA値が基準値以内の場合,0.0~1.0ng/mLの場合は3年後,1.1ng/mL~基準値上限の場合には1年後の再検査が推奨されている.
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