連載 小児の臨床検査・6
小児の血液学的検査①
血算
岩本 彰太郎
1
,
駒田 美弘
2
1三重大学医学部附属病院周産母子センター
2三重大学大学院医学系研究科小児科学
pp.856-861
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104384
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はじめに
小児の血算は,造血の場が胎児期にダイナミックに変化することを反映して血液像に年齢差があり,各年齢層によって正常範囲が異なることに留意しなければならない1).新生児期のはじめには,赤血球数,ヘモグロビン(hemoglobin:Hb)量,ヘマトクリット(hematocrit:Ht)値,網状赤血球数,白血球数は多く,血小板数は少ない.その後,それぞれに特徴的な推移を経て成人レベルに移行する.本稿では,それらの年齢別基準値を整理して解説する.
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