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あとがき
山内 一由
pp.1508
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102711
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良しにしろ悪しきにしろ,十大事件を挙げたら枚挙に暇がない,何に始まって何で終わろうとしているのか明言できない,そんな激動の1年が終わろうとしています.もしかしたら,実はそんなことは全くなくて,仮に各出来事をスコア化して詳細に解析することができたら,例年通りの1年であったという結果がはじき出されてくるかもしれません.しかし,私のアナログ的感覚では間違いなく激動の1年でした.
私事で恐縮ですが,私自身が臨床検査の現場から臨床検査技師を教育する場に異動になった年でもあるので,さらにバイアスがかかってそのように感じられるのかもしれません.教育者となり,臨床検査の現場で私なりに培ってきたものが活かされている部分もありますが,現場と教育の場では最終的な目標は同じでありながらも,発想の転換が求められることが多々あり,正直苦労しています.お世辞にも成長したとは言えませんが,物の見方,捉え方が変わってきたことを実感しています.当然,今まで気にも留めなかった出来事に敏感になった面もあれば,その反面鈍感になってしまったところもあります.しかしながら,本質だけは見失わないように日々自分を見つめ直すよう努めています.
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