増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学
VI 病理
総論
5 迅速診断
阿部 仁
1
1慶應義塾大学医学部病理学教室
pp.1227-1229
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102624
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はじめに
迅速診断はパラフィン包埋切片と異なり,手術中に摘出された生組織を急速凍結させて,クリオスタット(凍結用ミクロトーム)を用いて凍結切片を作製し病理診断することである.術中迅速診断標本作製は,①組織の切り出し,②組織の包埋・凍結,③薄切・スライドガラスへの貼付,④固定,⑤迅速ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色,⑥標本の提出・病理診断・報告,⑦凍結ブロックの後処理,の手順で行われる1~3).
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