増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
病理検査
迅速病理診断
林 雄三
1
1広島市立安佐市民病院検査部・病理部
pp.778-779
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402910016
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1960年,HustonのM. D. Anderson病院癌研究所で開発されたcryostatによる迅速組織氷結検査法は,その後,種々の改良が加えられた結果,paraffin標本(以下,Pa-標本)に近い組織標本の作製が可能となり(図1),その適応範囲と診断精度は飛躍的に進歩した.そして近年,外科的治療の増加に伴い術中迅速組織診の重要性はさらに増し,依頼件数は増加の一途をたどっている.迅速の名のとおり極めて早く診断が得られるが,この方法には種々の制約があるので,その点を理解したうえでの本法の利用が必要である.
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