Laboratory Practice 〈微生物〉
CLSIが示した肺炎球菌に対するペニシリンの薬剤感受性判定基準の改訂について
村田 正太
1
,
渡邊 正治
1
,
野村 文夫
1,2
1千葉大学医学部附属病院検査部
2千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学
pp.750-752
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102509
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はじめに
臨床微生物検査における薬剤感受性試験の判定〔感性:Susceptible(S),中間:Intermediate(I),耐性:Resistant(R)〕は,多くの施設において米国臨床検査標準化委員会(Clinical and Labolatory Standards Institute:CLSI)に従った判定基準を用いている.2008年のCLSIドキュメント1)では,肺炎球菌に対するペニシリン(PCG)の判定基準が感染症別,抗菌薬投与方法別に設けられた.また,判定の報告方法やペニシリンの投与量も記載された.この内容は2009年にも引き継がれたことから,自施設での判定基準の変更をどうするか悩んでいる施設も多いと思われる.本稿では改訂内容について述べる.
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