増刊号 これから広がる生理検査・新たにはじまる生理検査
E 呼吸機能検査
3. 鼻腔通気度検査の基礎と臨床
中田 誠一
1
1名古屋大学大学院医学系研究科頭頸部・感覚器外科学講座耳鼻咽喉科
pp.1066-1072
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102217
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はじめに
鼻腔通気度測定法は,嗅覚検査法と並んで鼻科学領域では二つしかない重要な機能検査法の一つである.本法は鼻呼吸状態を客観的に評価でき,保険診療点数も定められている1).しかるに,その普及度は耳鼻咽喉科領域においてさえ十分とは言いがたい.
最近,睡眠時無呼吸症候群においての鼻閉がその病態および治療へ重要な鍵を握っていることが明らかになってきた.これらの際の指標となるのもこの鼻腔通気度である.
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