一般検査室から私の一枚
線路は続くよ どこまでも
伊瀬 恵子
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.147
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101195
- 有料閲覧
- 文献概要
β-ラクタム系抗菌薬(ペニシリン,モノバクタム,カルバペネム系)の長期投与患者の尿に見られたグラム陰性(Gram-negative)桿菌,大腸菌(Escherichia coli)である.
尿沈渣を観察するようになって遭遇した(デブでながーい)物体.細菌か真菌か,はては細い円柱?しかし,中央の丸いものは一体何???人知れず悩んだものである.尿などの液状検体やブイヨン培地にだけ見られるもので,β-ラクタム系抗菌薬投与によりグラム陰性桿菌が細胞壁の合成阻害を起こし,通常の二分裂増殖ができなくなり伸展増殖するものである.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.