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瀧澤和子先生を悼む—いのちは続き,助産院も続く
佐野 裕子
1
1一般社団法人たきざわ助産院産前産後の家
pp.860-862
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201667
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問いを残して逝かれた
過ぎ去った嵐の後の青い空は,あまりにも穏やかで無情にすら感じます。同じく,助産院は今,何もかもが不思議にいつも通りです。お産があり,健診があり,人が行き交います。そのことが,どれだけありがたいことかと感謝する頭の片隅で,大きな存在を失った現実とのバランスの取り方が本当はまだよく分からない,そんな私たちのこころを感じています。「焼いても治らんわ」と,ぺろっと舌を出して笑顔で,呆れる周りをよそに,どんな人も,どんなことも受け止め,どんどん関係を築く。助産院はいつでも,誰にでも開いてますよ,と型にはまらないのは「人が好き」だったから。そんな和子先生が逝ってしまいました。瀧澤助産院とは? 助産師とは?の問いを残して。
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