Laboratory Practice 生化学 これからの臨床協力業務事例集
栄養サポートチーム(NST) その1 栄養アセスメント蛋白測定による検査部のNSTへの参画
原島 典子
1
,
室谷 孝志
1
,
庄司 和春
1
,
関根 和江
1
,
池田 斉
1
1埼玉医科大学総合医療センター中央検査部
pp.826-829
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100722
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はじめに
わが国の医療において,平均在院日数は欧米諸国に比較して長いことが従来からいわれてきたが,疾患群別定額医療制度の導入を目前に控え,いずれの医療機関でも在院日数短縮が大きな課題となっている.欧米諸国では在院日数に大きく影響すると思われる術後の回復の遅れや,感染症や褥瘡の原因の一つに,入院中の患者が低栄養状態にあることが判明し1),これらの考えかたがわが国でも注目されてきている.
われわれは術後の栄養管理を目的としてまずは実態を把握し,検査部としていかに栄養のアセスメント(評価)を行っていくかを検討し,その検討チームが院内栄養サポートチーム(nutrition support team,NST)の立ち上げのきっかけとなったのでご紹介したい.
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