Laboratory Practice 生化学 これからの臨床協力業務事例集
栄養サポートチーム(NST) その2 NSTにおける臨床検査技師の役割―参画の契機から創傷管理チームとの連携まで
畑中 徳子
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.1304-1306
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100859
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院の栄養サポートチーム(nutrition support team,NST)は1978年に完全静脈栄養療法(total parenteral nutrition,TPN)の管理チームとして発足した1).兼任のチームメンバー〔医師,看護師,薬剤師,臨床検査技師(以下,技師)〕がTPN患者に起こる合併症を管理する目的で集められた.これによりTPN患者に起こる合併症で最も大きな問題となっていたカテーテル発熱の発生頻度は30%から5%に激減し2),1980年代には1~2%,1990年以降は1%以下を保っている.
現在,NSTは医師,看護師,薬剤師,栄養士,そして臨床検査技師の五つの専門職から構成され,TPNだけでなく広く臨床栄養にかかわるチームとなり,最近では創傷管理チームとともに,褥瘡対策にもかかわっている.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.