臨床検査技師のための実践医療データベース論
第3章 データベース演習環境の構築―クライアント編・1 インターフェース
片岡 浩巳
1
1高知大学医学部附属病院検査部
pp.287-292
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100504
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はじめに
データベースは,「複数の応用目的での共有を意図して組織的かつ永続的に格納されたデータ群」と定義されているように,多くのユーザが情報を共有することができる点が特徴である.データベースサーバには,SQL-Server,DB/2,Oracle,PostgresSQLなど多くの種類が存在している.また,データベースを利用するアプリケーションプログラムも多くの選択肢があり,これらの多くの組み合わせが存在する環境を同じ方法で接続できるということはプログラム開発者やユーザにとっても有益なことである.
この章では,複数の人がデータベースサーバを同時に利用することができるクライアント機能の実装について,特にデータベースサーバとクライアントパソコンとのインターフェース部分を中心に述べる.前回の第2章では,パーソナル用にMicrosoft社が無料で配布しているMSDE(Microsoft Data Engine)のインストール方法を解説した.本章では,データベースサーバとなるMSDEにODBC経由で接続してデータベースを利用する方法と,この企画の最大のポイントとなるSQL(structured query language)を実践するためのユーザインターフェースとして用いるCSE(common SQL environment)のインストール方法とについて解説する.
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