研究
Haemophilusの分離培養についての検討
佐久 一枝
1
,
内田 順子
1
,
野崎 真弓
1
,
丸山 すみ子
1
1虎の門病院細菌検査室
pp.1132-1134
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907370
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はじめに
呼吸器感染症の重要な原因菌の1つにH.influenzaeがあげられているが,この菌種は分離培地の選択いかんによっては全くといってよいほど発育しない.ただ血液を加えてあればよいというのではない.当細菌検査室では数年前からHaemophilusの分離率を高めようと努力した.喀痰,咽頭ぬぐい液の検体について1965年には5%の分離率であったが,その後の培地の組成,作り方の改良により1969年には検出率を23%まで高めることができた1).
以下どのようにして検出率を高めたか,またその結果に基づいて現在Haemophilusの同定検査をいかに実施しているかについて報告する.
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