Laboratory Practice 〈微生物●内部精度管理・2〉
培養(分離・同定)検査の内部精度管理
木下 承晧
1
1神戸大学医学部附属病院検査部
pp.1266-1269
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102278
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はじめに
検査の標準化および施設間差をなくす取り組みが,検体検査分野では広がりをみせている.わが国では規定されていないが,米国の臨床検査室改善法(The Clinical Laboratory Improvement Amendments,CLIA)は1992年に検査室開設について法律を制定し,そのなかで品質管理(quality control,QC)基準を規定している.
微生物検査の内部精度管理(internal quality control,IQC)は,結果の再現性と継続性を保証し,安価で評価方法が簡素なことが重要となる.現状では,微生物検査室の少ない人数,予算のなかで精度管理を行わざるを得ない.本稿では機器・プロセス管理を含めて,よりよい培養検査の対応を示す.
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