増刊号 一線診療のための臨床検査
第I章 総論―臨床編
11. 手術に関連した検査
2)術後検査
草地 信也
1
,
石橋 弘成
1
,
炭山 嘉伸
1
1東邦大学医療センター大橋病院第3外科
pp.1121-1126
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100246
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1 . 局所麻酔による手術における術後検査
局所麻酔による手術においては術創の理学的所見のチェックのみでほとんどの症例は問題がない.しかし,タニケットを使用した患者に対しては血栓が形成され,肺塞栓症の危険性があるために十分な問診,診察を行う.また,局所麻酔による手術といえども,出血が高度であれば術直後,術後数日間は赤血球数,ヘモグロビンなどのチェックは必要である.
2 . 全身麻酔による手術における術後検査
一般的に全身麻酔の行われた手術の術後におけるチェック項目は,大別すると麻酔に関連する障害と手術に関連する術後障害とに分けられる.手術に関連するものは手術対象臓器によって大きく異なる.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.