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特集 Surgical Site Infection(SSI)対策
術後感染症におけるSSI対策の位置づけ
The standard in management for surgical site infection
草地 信也
1
,
炭山 嘉伸
1
Shinya KUSACHI
1
1東邦大学医学部外科学第3講座
キーワード:
SSI
,
術後感染症
,
遠隔感染
,
術野感染症
Keyword:
SSI
,
術後感染症
,
遠隔感染
,
術野感染症
pp.1023-1027
発行日 2007年8月20日
Published Date 2007/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101784
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要旨:SSI(surgical site infection)は術後感染症のなかで最も頻度が高いが,耐性菌の比率は少なく予後も良好である.しかし,SSIが発生すると経済面では大きな損失になる.近年,わが国のSSI対策は欧米,特に米国のガイドラインやエビデンスを手本に見直され,従来の管理方法から無駄な部分がそぎ落とされてずいぶんすっきりしてきた.術前の除毛方法や手術時の手洗い方法,吸収糸の使用,術後の創管理などは欧米のエビデンスがそのまま導入され,大きな効果が得られている.また,周術期の抗菌薬療法では,術後感染予防薬の術直前投与や長時間手術の術中再投与は,今や日本でも標準的に行われている.しかし,一方で米国の利潤最優先のエビデンスには注意が必要である.
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