増刊号 一線診療のための臨床検査
第I章 総論―臨床編
12. 検査値の基準値と基準範囲
1)小児
大澤 進
1
1九州大学医学部保健学科検査技術科学
pp.1127-1130
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100247
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はじめに
小児の基準値や基準範囲を新生児・乳幼児と小児に分けて記載した.新生児から乳幼児では国内外の報告値をまとめたが,いずれも測定例数が少なくNCCLS(National Committee for Clinical Laboratory Standards,米国臨床検査標準委員会)の基準範囲を求めるガイドラインの基準範囲外のデータであるため,一部の報告を除き正常値の名称を用いて記載した.特に新生児は成熟児と未熟児との対比,そして出生から1週間程度の正常値の変化についてもまとめた.
一線診療では緊急検査などで新生児や小児の血液検査が提出された際に,参考となることを主眼に整理したが,最近の測定法による報告が少ないため,測定された方法も古い.現在の方法と大きく異なるデータについては表中に測定法を記載した.
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