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特集 外科における重症感染症とその対策
術後重症感染症への対応
術後重症耐性菌感染症とその対応
Managements for postoperative sever infection caused by multi drug resistant bacterium
炭山 嘉伸
1
,
草地 信也
1
Sumiyama Yoshinobu
1
1東邦大学医学部外科学第三
キーワード:
術後重症感染症
,
サイクリング療法
,
多剤耐性菌
,
MRSA
,
緑膿菌
Keyword:
術後重症感染症
,
サイクリング療法
,
多剤耐性菌
,
MRSA
,
緑膿菌
pp.53-59
発行日 2003年1月20日
Published Date 2003/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101303
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要旨:耐性菌感染症への対応は,周術期の抗菌薬療法をトータルで考えて,「術後感染予防」なのか,「感染治療」なのかを明確に意識することがまず必要である.加えて,新しい抗菌薬ばかりを使用するのではなく,臨床症状や宿主である患者の全身状態を考慮して,なるべく古い薬剤から使用することが重要である.現在,問題となる耐性菌はMRS,VRSA,VRE,P.aeruginosa,B.fragilisであるが,リネゾリドや治験中の薬剤が存在するMRSA,VRSA,VREといったグラム陽性菌に比べて,グラム陰性桿菌は治療薬の選択に難渋することが多い.また,新しい試みとして,サイクリング療法が紹介されており,今後の検討が期待される.
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