特集 癌の臨床検査
I 癌そのものをとらえる検査
3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査
B.各論 8)KM01
曽山 信彦
1
,
大柳 治正
1
,
斎藤 洋一
1
Nobuhiko SOYAMA
1
,
Harumasa OHYANAGI
1
,
Yoichi SAITOH
1
1神戸大学医学部第一外科
pp.1357-1361
発行日 1989年10月30日
Published Date 1989/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917614
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
性状
KM01は,ヒト結腸癌株化細胞COLO201を免疫原として,ハイブリドーマ法により,われわれの教室で作製されたモノクローナル抗体KM01抗体で認識される癌関連糖鎖抗原であり,抗体のサブクラスはIgG1である1,2).
KM01はCOLO201細胞膜上に発現するとともに培養上清中にも分泌され,培養上清から抗体カラムで精製されたKM01は,トリプシンやプロナーゼ処理では失活せず,シアリダーゼ処理で失活することから,エピトープにシアル酸が関与していると考えられる(表1).
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.