特集 癌の臨床検査
I 癌そのものをとらえる検査
3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査
B.各論 7)CA19-9
澤武 紀雄
1
,
松田 直人
1
Norio SAWABU
1
,
Naoto MATSUDA
1
1金沢大学がん研究所内科部門
pp.1353-1357
発行日 1989年10月30日
Published Date 1989/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917613
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はじめに
近年,ハイブリドーマ法の導入によって,免疫原性の弱い糖鎖部分を認識できる力価の高い単クローン抗体(モノクローナル抗体)を得ることが可能になり,癌化に伴い変化した糖鎖を認識できる単クローン抗体が多数開発されるようになった.CA19-9はこのようなものの中で,血清腫瘍マーカーとして最も早くから登場し,臨床的にも高い評価を受けている.
本稿では,本抗原の性状と腫瘍マーカーとしての有用性について概説する.
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