Japanese
English
研究
まれな血液型Jr(a-)の一家系と血清中の抗Jra抗体の推移
A Rare Blood Jr (a-) Phenotype Found in Japanese Family and Transitional Changes of Anti-Jra in Serum
河瀬 正晴
1
,
木村 都
1
,
中谷 ふみよ
1
,
有近 智津代
1
,
西本 康代
1
,
福岡 彰宏
1
,
樋口 真理子
1
,
岩本 澄清
1
,
山梨 暢子
1
,
望月 憲雄
1
Masaharu KAWASE
1
,
Miyako KIMURA
1
,
Fumiyo NAKATANI
1
,
Chizuyo ARICHIKA
1
,
Yasuyo NISHIMOTO
1
,
Akihiro FUKUOKA
1
,
Mariko HIGUCHI
1
,
Sumikiyo IWAMOTO
1
,
Nobuko YAMANASHI
1
,
Norio MOCHIZUKI
1
1姫路赤十字血液センター
1Himeji Red Cross Blood Center
pp.319-321
発行日 1983年3月15日
Published Date 1983/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917419
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はじめに
Jra抗原は1970年StroupとMacllroy1)によって初めて報告された高頻度に存在する抗原で,白人9,145人,アジア人1,041人,エスキモー75人中にJr(a-)は1名も検出されず,その後の調査でアメリカ・Ortho研究所において18名のJr(a-)が検出されたが,そのうちの7名が日本人であったことから,Jr(a-)は日本人に多いと予想されていた.
抗Jra抗体はJr(a-)の人の血清中に規則的に存在するのではなく,その大部分は妊娠によって産生されるものと考えられている.現に抗Jra抗体保有者の大多数は輸血歴がなく,妊娠歴のある女性である.
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