新しい心機能検査法・6
超音波スキャンによる心機能検査法
森田 健
1
,
竹原 靖明
2
1関東中央病院内科
2関東中央病院外科
pp.648-652
発行日 1977年6月15日
Published Date 1977/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917386
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心エコー法は従来の検査法では得られない多くの情報を提供し,心臓カテーテル法以後に出現した最も価値ある検査法と言われ,現在循環器領域の診断には欠くことのできないものとなっている.本法によって得られる情報は主として心臓血管系の形態学的なものと心拍出量などで表現される心機能に関するものとに分けられる.現在,これらの情報を得る方式には,既に多くの施設でルーチンの検査法として利用されているMモード表示による,いわゆるUCG (Ultrasound Cardio-graphy)と,Bモード表示を用いた心臓断層法とがある.後者には心拍同期による静止断層法の他に,最近脚光を浴びて登場した電子走査によるものと機械的高速度走査によるものとがある.本稿ではこれらの装置による心臓断層法について自験例を混じえて解説する.
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