今月の主題 呼吸と循環(生理検査)
カラーグラフ
RI心プールスキャン
桂川 茂彦
1
,
高橋 恒男
1
1岩手医科大学放射医学教室
pp.370-372
発行日 1984年4月15日
Published Date 1984/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912161
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近年,RI心プールスキャンは放射性医薬品の開発と核医学処理システムの進歩とあいまって,かなりの発展を示し,画像診断および心機能指標,すなわち心拍出量,両心室の駆出分画などの算出が精度良く行えるようになり,循環器領域で非侵襲的検査として重用されるようになってきた.本法は第一回循環時法と平衡時法とに大別され,いずれも心拍同期によって一心周期の連続画像が得られる.この方法の利点は再現性や観血的方法により得られた値と良い相関がある点で優れているといえよう.さらにコンピューターを利用した心機能図は有用で,とくにFourier解析を適用した位相解析法により局所壁運動異常や刺激伝導系異常を客観的に評価する試みが臨床応用され,大きな成果を上げてきている.
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