私の経験
位相差顕微鏡による血小板算定法とFonio法との比較検討
加賀屋 富四郎
1
1秋田組合総合病院検査科
pp.229
発行日 1967年3月15日
Published Date 1967/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917140
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血小板は凝血,血餅収縮,止血等に対して重要な様能を営み,その検査は血液疾患,特に出血素因の鑑別にきわめて重要なものであるにもかかわらず,血小板の検査だけは,私の気の入るような結果が得られなかった。不服ながらも一般的なFonio法におちついて,日常の成績を出しいてる。この方法も,血小板のため硫苦を用いたストリッヒに血小板がなく,血液像のストリッヒに血小板が染出されたりして,たいへん苦労させられる。したがって血小板の正常値数に対する不信は消えることはない。ところが本誌に先に紹介された位相差法を検討して,意外と良い結果をえたのでその経験をのべる。
私が位相差法を知ったのは,臨床検査VoL..6 No.4に出ていたのがはじまりである。その時はいくらやっても光軸が合わなく,やめてしまったが,今度臨床検査VoL..9No.6にのっていたので再度やってみた。
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