高級技術講義
位相差顕微鏡—位相差顕微鏡とはどんなものか,その使い方
稲垣 克彦
1
,
和田 計二
2
1東京警察病院
2千代田光学工業 K.K.
pp.459-469
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905492
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位相差顕微鏡(PCM)は位相差法を目的としてつくられた(Zernike 1935)もので染色しないで生きたままの細胞のすがたを観察することが出来る。しかし普通の明視野法にも使えるので,医学,生物学の研究にはなるべくこの顕微鏡をそなえたいし,又この使用法になれておくことが必要である。
図1-1はPCMの全貌であり,双眼の片方には今心出し望遠鏡が挿入されている。これは,その主要部分である対物レンズと環状絞りの関係を調整するために必要なものである。
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