特集 性器出血とその診断
性器出血と出血性素因の診断
品川 信良
1
,
島 功
1
Shinryo Shinagawa
1
1弘前大学医学部産科婦人科学教室
pp.55-60
発行日 1970年1月10日
Published Date 1970/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204150
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周知のように,性器出血,特に子宮出血のうちの大部分のものは,妊娠,腫瘍,粘膜ポリープ,炎症などのような,いわゆる器質的な原因によつて起こる。出血性素因によるものは,どちらかといえば,比較的稀である。しかし,出血性素因による性器出血のなかには極めて重篤なものが多く,それと知らずにいると,私たちは最悪の事態に追いこまれることにもなりかねない。したがつて,私たちは常に出血性素因のことも念頭におきながら,性器出血患者の診療にあたらなければならない。
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