連載 連載対談・5
血液凝固異常についての対話<その5>—症例4第Ⅴ因子欠乏症
安部 英
1
,
天木 一太
2
1東大吉利内科
2日大第1内科
pp.562-564
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916446
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天木症例4は,11歳の少年で,野球のバットで打たれて,広範な血腫ができた。その治療をすると,大量の出血があった。前に歯を抜いたときにも,出血をしたことがあります。そのほかに遺伝関係があり,姉妹のうちの1人と,伯父さん,つまり男性にも女性にも,出現するということが特徴です。
そこで凝固スクリーニング・テストが行なわれました。血小板は正常,凝固時間も正常です。しかし部分トロンボプラスチン時間と,プロトロンビン時間が延長していた。この両方が延長するには,どこに欠陥があるかということが,まず問題になりました。その点,解説をお願いします。
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