連載 連載対談・6
血液凝固異常についての対話<その6>—症例5 von Willebrand病
安部 英
1
,
天木 一太
2
1東大・吉利内科
2日大・第1内科
pp.690-693
発行日 1968年9月15日
Published Date 1968/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916485
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天木症例5は,どこか外国からきた国連の代表が,出血性素因を示した。遺伝関係のほうからいうと,息子および娘に同じような変化があるから,女性にも男性にもくる遺伝性疾患らしいということがわかります。皮膚に紫斑ができやすいのですが,出血で困ったことはないというので,高度の出血性素因ではないということも老えられます。
スクリーニング・テストが行なわれていて,ルンペル・レーデ試験陽性,出血時聞延長があります。凝固時間も延長していますが,血餅収縮は正常です。血小板は数も形態も変化がないようです。部分トロンボプラスチン時間ば,延長しています。
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