講座 臨床生理学講座Ⅹ
心電図<1>
真島 三郎
1
1東大・上田内科
pp.565-572
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916447
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生体の活動に伴う電気現象のうち,心臓の呈するものは起電力が大きく,比較的簡単に記録することができる。心臓に発生する電気は収縮機能とも密接な関係をもっ心臓活動の一部であって,これを観察することによって心臓の状態の一面を知ることができる。心臓活動の周期性に相当して,電気現象の経過もきわめて規則的であって,記録の分析の上からはつこうのよい条件となっている。このような事情から,今日,心電図は各方面に広く応用されているわけである。
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