連載 連載対談・2
血液凝固異常についての対話<その2>—例症1第Ⅸ因子欠乏症
安部 英
,
天木 一太
pp.332-336
発行日 1968年5月15日
Published Date 1968/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916381
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天木この症例の特長は,外傷後出血が止まりにくい体質ということです。35歳の男性で,兄や母方の祖父にも同じよう、な症状がみられるところから,遺伝性の病気が想像されます。ここでスクリーニング・テストとはどういう意味ですか。
安部スクリーニングというのは,たとえば出血性素因がある場合,これはどこに欠陥があるか,もし凝固因子に欠損があれば,どの凝固因子が悪いかという見当をつける検査です。いわばふるいにかける検査です。この場合凝固に関係するものでは,全血凝固時間,プロトンビン時間,部分トロンボプラスチン時間,トロンビン時間などの検査が行なわれます。
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