技術解説
セルローズアセテート電気泳動法—グラフページ参照
小峰 仙一
1,2
1東京女子医大
2臨床中央検査科
pp.405-411
発行日 1968年6月15日
Published Date 1968/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916404
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
セルローズアセテートとはセルローズの水酸基をアセチル化した物質で,これを塩化エチレンやクロロホルムのような有機溶媒に溶かし,均一な膜とし電気泳動の支持体に利用される。濾紙に比べ保水量が少ないから分離性に優れ,試料も微量ですみ,また色素吸着も少ないから脱色も簡単にすむなどの利点に富むため,広く臨床検査のための電気泳動の支持体に利用されている。
セルローズアセテート膜は現在オキソイド,セパラックス,ミリポア,メンブランフォリン,セプラポア,セルロゲルなどという名称で多種のものが市販されているが,このうちセルロゲル以外のものは乾燥した膜状である。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.