マスターしよう基本操作
セルローズ・アセテート膜電気泳動法のコツ
奥田 貴代
1
,
川井 俊子
1
,
富田 仁
1
1京都大学病院検査部電気泳動室
pp.653-660
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202113
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セルローズ・アセテート膜(以下セ・ア膜)電気泳動法は,臨床検査室では主として血清蛋白異常のスクリーニング的な検査として広く普及している.我々は原則的には電気泳動学会の標準操作法に基づいて毎日のルーチン検査を行っているが,いろいろな要因が重なり合ってトラブルを起こすこともあり,精度管理の難しい検査の一つである.
ここでは,我々の検査室で設定した条件に従って操作を順を追って説明する.操作については十分慣れることが大切であるが,各検査室に適した条件設定をし,その条件で実施することと,検体の塗布の習熟が再現性の良いデータを得るためのポイントであろう.
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