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今月の特集 出血と凝固異常
第Ⅸ因子欠乏症(血友病B)
Coagulant factor Ⅸ deficiency (Hemophilia B)
藤井 輝久
1
1広島大学病院輸血部・血友病診療センター
キーワード:
第Ⅸ因子
,
凝固一段法
,
合成基質法
,
インヒビター
,
non-factor replacement therapy
Keyword:
第Ⅸ因子
,
凝固一段法
,
合成基質法
,
インヒビター
,
non-factor replacement therapy
pp.136-141
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690020136
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Point
●第Ⅸ因子の先天的な欠乏・欠損により発症する出血性疾患を血友病Bと呼び,第Ⅷ因子と異なり後天的に自己抗体が生じることはまれである.
●鑑別疾患としては,先天性・後天性第Ⅷ因子欠乏症,ビタミンK欠乏による凝固因子欠乏状態などがあるが,診断は比較的容易である.
●治療は,不足した第Ⅸ因子を補うことである.しかし,同種抗体(インヒビター)を生じた場合は,その効果は減弱し無効となるばかりか,アナフィラキシーやネフローゼ症候群を起こすことがある.
●最近は,凝固因子の補充を必要としない,non-factor replacement therapyも行われるようになった.
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