Japanese
English
研究
臨床材料より分離されたVibrio succinogenesの性状
Anaerobic Vibrio Vibrio succinogenes, Isolated from Clinical Specimens.
渡辺 邦友
1
,
渡辺 泉
1
,
山田 規恵
1
,
磯野 美登利
1
,
上野 一恵
1
,
那須 勝
2
Kunitomo WATANABE
1
,
Izumi WATANABE
1
,
Norie YAMADA
1
,
Midori ISONO
1
,
Kazue UENO
1
,
Masaru NASU
2
1岐阜大学医学部付属嫌気性菌実験施設
2長崎大病院中検
1Institute of Anaerobic Bacteriology, Gifu Univ. School of Medicine
2Dept. of Clinical Laboratory, Nagasaki Univ. Hospital
pp.1071-1074
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915576
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はじめに
Vibrio succinogenesは1961年Wolinらによりウシのルーメン液から分離され,新しい菌種として初めて記載されている1).Wolinらによると,V.succinogenesは彎曲した菌体の一端に1本の鞭毛を有する嫌気性の無芽胞のVibrioであり,チトクロームbとcを有すること,SIM培地で硫化水素を産生すること,硝酸塩を還元すること,炭水化物を発酵しないこと,ウレアーゼ,カタラーゼを有しないことなどが知られている1).
著者らは,最近の2年間に呼吸器感染症患者の気管内痰から分離された本菌と思われる菌種2株について,その性状を詳しく検討する機会を得たので以下に報告する.
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