感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[6]同定法
B 種別同定法
1 グラム陰性菌
②Vibrio科
久保 勢津子
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.801-802
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205048
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Vibrio科はグラム陰性の真っすぐか,または彎曲した桿菌で,鞭毛(極毛)を持ち運動性を有し,好気性ないし通性嫌気性,チトクロムオキシダーゼ陽性であり,糖を発酵的に分解する.Vibrio,Fotobacterium,AeromonasとPlesiomonczsの4属が含まれる.Fotobacterium属を除く3属は腸管感染症の病原体として重要である.
1982年に食中毒の原因菌として新しく指定された菌を含め,臨床材料で分離されるVibrio属と,それに類似した性状を示すAeromonas属,Plesiomonas属の性状を表1に示した.
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